RMCQ反省&調整録
①.はじめに
3/3に開催されたMORMCQ(以下R)に参加してきました。
結果は5-2で、MCまであと一勝のラインまでつけることができました。
今回はその際にチームで調整/使用した、オリジナルのグルールミッドレンジの調整録です。(かなりサクッと書くので読みづらいかも)
②.メタ読み
MC1stの結果を受けて、Rのメタを予想しました。
1.青単(増)
MC内使用率トップのスゥルタイに有利で実力も証明されたタイミング、なおかつ対策が割れていないので増加は必至。
2.スゥルタイ(減)
青単に不利なので、Rでは避ける人が増える。
元の使用者が多いため、最終的には使用率2番目くらいに落ち着くと予想。
3.ネクサス(減)
青単にド不利で餌のスゥルタイも減少するとなれば、メタの立ち位置的に使う価値なしと考えた。
4.エスパーコン(増)
MC8に残ったことで、デッキのひな型が出来上がり、これまでよりも使用者が増えると予想。
5.アグロ系(増)
上記の予想全てから、メタの一歩先はアグロ系の隆盛だと予想した。
以上のことから7-8回戦のRの当たりの内訳は、
青単2-3回
スゥルタイ1-2回
エスパー&ネクサス合計1-2回
アグロ系残りのラウンド
と、ざっくりとした目安で調整を開始。
③.デッキ選択
青単に有利なデッキを使うことは大前提、アグロ系に強いとなお良し。
ネクサスの減少を予想するので、青を含まない真っすぐなビートダウンも選択肢に入る。ということで赤単とグルールが浮上。
この環境の赤単は目立った戦績を残しておらず、過去の使用感もあまりよくなかったため、グルールからの調整を開始した。
④.調整開始
スタート地点としたのは、GPメンフィス8のグルールミッドレンジ(高尾翔太さんマジRespect)。
エアプながら予想したメタに合わせチューニングをした。
1.成長室の守護者よりも、茨の副官のほうがアグロに強そう。
2.青単用にサイドのクロールをメインに昇格。
3.なんか強そうだったので闘争//壮大を75枚に4枚。
出来上がったものがこちら。
MO競技リーグを2リーグ回していきなり9-1のスコアを叩き出し、デッキのポテンシャルの高さを確信したため、赤単には浮気せず本腰を入れて調整をすることにした。
その後さらに10マッチほど回した結果、いくつかの問題点が明確になった。
1.ドローするだけのカーン弱すぎ問題。
-アドバンテージゲームをするデッキではないので、単純にOUTで問題なし。
2.凶兆艦隊の向こう見ず、ただの2/1先制問題。
-環境に奪いたい呪文もないため、OUTで解決。
3.シミックネクサス、メインの勝率0%問題。
-愚直ビートダウンの弱さ故致し方なし、サイド後に2本とるために燃えがら蔦を4枚に増量。
4.マナベース激弱問題。
-手つかずの領土が4枚も入っているせいで、クリーチャー以外の呪文が安定して運用できない。森を引くだけで鎖回しが出ない。
ギルド門を4枚に増量して解決(背に腹は代えられないため)。
5.不滅の太陽、人質に取られる問題。
-あまりにも致命的だったため、即断でOUT。
6.スゥルタイ全然勝てない問題。
-本デッキが抱えた最大の問題(長くなるので後述)。
⑤.打倒スゥルタイ
チーム内でマッチアップ毎の戦績データを取っていたところ、スゥルタイへの勝率が低いことが判明。
敗因は2点、
その1.リソース差がすごい。(アグロ戦略を強制された)
その2.野茂みのせいでライフが詰められない。(アグロ戦略を否定された)
相反する2つの敗因が、スゥルタイへの不利を決定づけていました。
メタ上位のデッキに不利がつくようでは、このデッキを使う価値はありません。
グルールの人権を取り戻すため、Let's大改革です。
1.ショック→稲妻の一撃
アグロ系に強くスゥルタイに弱いショックは、稲妻の一撃と置き換え、野茂みを打ち漏らさないようにしました。
2.包囲攻撃の司令官→スカルガンのヘルカイト
キルターンを早める意味で、同マナ域最高打点のヘルカイトを採用しました。
3.野生の律動の採用
はっきり言って、今回のソリューションの部分です。従来のvsスゥルタイでは、後半に引いてきた低マナ域が腐って負けのパターンが数多く存在しました。
そこで、低マナ域でのアグロ戦略を一貫するために、野生の律動を採用したところ勝率は爆上がり。
これを置くと置かないで勝敗が決まる程になったので、3枚を採用することになりました。
順応も以前より強く使えるようになったので、成長室の守護者も再雇用することになりました。
⑥.完成品
出来上がったリストはこちら。
律動重ね引きのリスクなど、デッキに脆弱性を抱えることにはなりましたが、依然としてアグロ/青単には高い勝率を維持できました。
また、律動を採用したことでエスパーにEasy Winが狙えることも魅力的です。
⑦.結果と反省
R本番では、青単/スゥルタイに3回ずつ、Jund Death Chainに1回とかなり偏った当たりになりました。
負けは青単とスゥルタイで、どちらも事故が絡む負けだったため、技術介入の余地は見られませんでした。
デッキとしての総評は、「安定感に難ありのメタデッキ」ですね。
ドロー操作を有さないこのカラーリングでは、GPなどの長期戦では、安定感の面で数敗を計上しそうです。
しかし、環境がハマった時の強さは他に比肩するデッキはない程なので、タイミングが合えばまた使うこともあるでしょう。
今回の調整から得られたことは、「リスクのあるデッキ選択の肯定」でしょうか。
ネクサスなどのド不利マッチや、安定性への不安など否定的な要因はありましたが、今回は肯定的な要因が上回ったと言えるでしょう。
1.ラウンド数が少なかった。
-最大8回戦のトーナメントなので、安定性はブレでカバーできる範囲に収まる。
2.優勝の必要がなかった。
-TOP8全員に権利が与えられる大会だったので、SEで不利マッチを踏むことを考えなくて済んだ。
3.メタ予想に自信があった。
-立てた予想を否定する要因が無かったことで突っ走れた。
そんな感じですかね。(投げやり)